本ページはプロモーションが含まれています
お客さんの事を本気で考えていないと、収入が安定しません。企業にとっては大変です。しかし、お客さんにとっては良い時代です。
家に居る時は営業の電話がかかってきたり、セールスの訪問があったりするので面倒な事があります。
今は物があまり売れない時ですから大変だとは思いながら、電話は名乗らないよう無言でやり過ごし、訪問販売はTVモニターを見て怪しかったら出ないように心がけています。
人は会社では物を売る立場であったとしても、普段は物やサービスを買う立場になります。
物が売れたら嬉しいという気持ちはとても良くわかります。なぜ嬉しいのかは2種類あるのではないでしょうか。
誰でも良いから一つでも多く商品を売ろうとする方の多くは、一番目の思考で行動していると考えられます。
誰でもお金を貰って日々生活しているので、そのこと自体は否定されるべきものではありません。
最近のニュースを見聞きしていると今までは大企業だったら安心、多くの物を売ればそれで良いという常識が、崩れ去ってしまったと感じざるを得ません。
成長が見込める時 | 成長が見込めない時 | |
量の拡大 | ◎ | △ |
質の充実 | ○ | ◎ |
経済が右肩上がりだったら、自然に売り上げも伸びていく事が多いです。特に新しい商品を開発しなくても業績が伸びていく事が多いです。
しかし経済は水物、現在は世界的に見るとあまり景気の良い話は聞きません。
そのような状況で今までと同じようなマインドで営業を続けていても、在庫の山を抱えてしまうでしょう。
国内はただでさえ、少子高齢化なのですから、物は売れなくなります。年を重ねると欲しいものが無くなり、食も細くなるのが一般的です。
子供が少ないと一人当たりの出費は増えます。全体のパイは縮小傾向です。
このような逆風の中では、「お客さんが喜ぶ」という発想が大切になってくると思います。量より質が重んじられるようになります。
駅の近くを通ると宣伝広告入りのティッシュを配っています。昨日も多くの方がティッシュやチラシを道行く人に配っているのを目にしました。
人間というのは今までの成功体験に縛られ、生活習慣を改める事が難しいものです。
物が売れない時代に品質ではなく量を追求すると、いつか立ち行かなくなってしまう可能性は高いです。
このままではマズイと気が付く経営者が居てくれると幸運です。柔軟な発想で量から質の転換が可能だからです。
高齢化を逆手にとって、どのようにしたら年老いてしまった人々の暮らしが良くなるかを考えられるようになるかもしれません。
具体的には限界集落や過疎地の人々のために移動式の販売車で日用品や食物や飲料を販売すると喜ばれるのではないでしょうか。
最初は売れないかもしれません。お客さんに何が欲しいのか訊くようにすれば、商品構成も充実していく事でしょう。
売れたら勝ち、買ったら負けでは会社とお客さんの関係は表面上の付き合いでいつかは終焉してしまいます。そうではなく、双方が勝てる状態なら商売は安泰です。
今は不安で満ち溢れた時代です。お店に来た時くらい、ゆっくりと安心して買い物をしたいのではないでしょうか。
相手を信頼するとお客さんもこちらを信頼してくれます。
逆に相手を泥棒だと思って警戒するとお客さんも用心して買い物さえ楽しめなくなってしまいます。「もうこんな所で買い物などするものか」となってしまったら、お仕舞いです。
お客さんとお店や営業の人との関係はデリケートなものです。お店に来るという事は欲しい物があるという事です。
値段の安さだけが全てではありません。欲しい物を取り揃えてあげれば自然に物は売れるようになります。
この事を考えるとバイヤーさんの力量と言うのはとても大切ですね。
自動車(オートマ)の場合
と自動で切り替わっています。同じような仕組みは変速機付きの自転車にもあります。
坂道ではペダルを漕ぐ回数が増え軽くなる「軽」に切り替えないと坂を登ることは難しいです。
人もマラソンなどの場合ピッチ走法と、ストライド走法でアップダウンを上手に乗り越えていっているのではないでしょうか。
私たちの仕事と生活の話に戻すと、景気が悪い時は低速ギア、景気が良い時は高速ギアを上手に切り替えて仕事をすると良いのではないでしょうか。
物が売れずに困っていたら、発想を変えてみてはいかがでしょうか。少なくともこれからしばらくは物が大量に売れるとは思えません。
量を求めないのなら結構肩の荷は下りるのではないでしょうか。
お客さんの用事に応えていくと、値下げ競争などに巻き込まれる心配も無くなります。これからの時代は質を求めた企業が伸びてくる気がします。