本ページはプロモーションが含まれています
体調が良くなったり悪くなったりするのと同じく経済にも好不調があります。良い時を好景気、悪い時を不景気と呼びます。
日本にはかつてバブル時代がありました。年代では1980年代後半から90年前半頃です。
景気が良くなり過ぎると、投資やお金が特定の物に集中して、実力以上の金額になるのは日常生活でも一緒です。
バブルとは将来成長を見込める分野に投資すべきお金が、行き場を失って不動産などに向かう事で起こります。成長分野を探せない事の裏返しとも言えそうです。
そのころは最初に株価が史上最高値を更新し、時間を置いて不動産価格が上昇していきました。多くのサラリーマンの手が届かない位の価格になってしまったのです。
しかしバブルは「泡」のようなものでいつかはじけてしまいます。今まで実力以上に見積もられていたものが、そのもの本来の実力に戻っただけとも言えます。
バブルの崩壊はまずは株価の下落から始まりました。最初は直ぐに元の株価に戻ると思われていました。しかし少し上下動を繰り返しながら下落し続けていきました。
株価の下落から時間を置いて今度は不動産価格が下落していきました。
最初は雲の上の存在になってしまった不動産が、手頃な値段になってくるのではという期待を持っていたサラリーマンもいたはずです。
しかし、住宅ローンで購入した不動産価格が購入価格を下回るようになる頃から状況は変わってきました。
自分が住んでいる不動産を売却しても住宅ローンを返せなくなる状況が多くなりました。
そのころから不良債権問題がニュースで取り上げられるようになってきました。さらに1993年位からは就職氷河期と呼ばれる時代がやってきました。大学生が卒業しても就職先が見つからなくなったのもこの頃です。
株価や不動産価格の下落が実体経済に影響しだし、経営者が新卒採用の抑制に舵を切ったのです。
現在働いている社員の解雇は問題があります。これから採用する人員に関してはそのような問題が発生しづらいからです。
バブル崩壊で一番大変だった時期が1997年から1998年頃でした。大手の証券会社や銀行が破たんして生き残る所は合併して今のような大きな銀行になっています。
あの頃に破たんした金融機関に勤めていた方はとても大変だったはずです。バブルが崩壊して大変な時期は大体7年から10年位でした。
「失われた10年」という言葉を聞くようになったのもこの頃です。景気は循環するのでその後、日本は回復基調に向かい現在に至っています。
今日からバブルが崩壊したとは誰も言いません。会社が苦しくても従業員に「うちの会社は潰れそう」などという事を経営者は言いません。
会社が倒産して初めて経営が苦しかったことを知る従業員がほとんどなのです。
そのような理由から肌感覚で今まで売れていた商品が売れなくなったり、デパートが空いて来たり、街ゆく人々の表情が悲しそうだったりするので直感や動物的な勘で理解するしかありません。
残念ながら現在の状況はバブルが崩壊した時期によく似ています。
日本のバブルが崩壊した時期でも世界経済は持ちこたえていました。
今回は逆に世界経済が不調でそれに引きずられるように日本に影響が出てくるものと考えられます。
歴史は繰り返すという言葉が正しいなら今回も
という順番を辿ると思われます。過去のバブル崩壊と今でアドバンテージが有るのは
などです。バブル時代の良さと崩壊後の大変さを体験しているのは今の40代以降です。
そのころの熱気や熱狂は今でも覚えている方も多いはずです。成功体験は良くも悪くも人の行動や考えに影響を与えます。
同じように失敗体験からはそれ以上の事を学ぶ事ができます。過去の景気循環通りなら、恐らく今回も7年~10年は仕事や生活で苦しい時期が続くと考えられます。
これからの注意点は次の通りです。
経済指標に注目する
雇用情勢の悪化は時間が少しずれる
小さな変化に気を配る
収入手段を確保する
不用品は手放す
景気が悪い状態は長くても10年です。十年一昔と言われる通り人類の長い歴史に比べたら10年は一瞬です。
その間をなんとか耐えれば、明るい未来がやってきます。変えるものは変え、残すものは残し一歩一歩地道に未来に進んでいきましょう。